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一簾ショー雨

文明を持

松原久子の2著、特に『驕れる白人と戦うための日本近代史』は、
なぜ日本人が白人にコンプレックスを抱いてしまうか、
鮮やかな歴史文化比較によって、分かりやすく教えてくれる。
高校の世界史の、副読本にふさわしい内容だ。
高校時代、私は世界史が苦手だった。
どんなに勉強しても、暴力支配の歴史は、頭に入らなかった。
一方、日本史は人間ドラマの連続のようで、大好きだった。
17歳の私の感性は正しかったのだと、この本は、私を安堵させてくれる。
『食の歴史と日本人』は、
太古からの食糧事情により、それぞれの文明が生まれた背景を描く。
日本はただ一国、他国と異なる、特殊な食糧事情があった康泰旅行團
それゆえ、他地域はもちろんのこと、
アジアの農業国や、儒教・仏教国にさえ共有されない、
独特の文明を持つことになった。
幕末以来、現在に至るまで、国際外交で苦労するのもむべなるかな、と思う。
『日本のくらしの知恵辞典』は、図書館の児童コーナーから借りた図鑑だが、
この一冊を読めば、世界の人々に、日本文化を理解してもらうことができるだろう。
同時に、日本人なら、祖先に対する感謝と尊敬が湧いてくるに違いない良本だ。
昔の人々がどのようにして日々を過ごしていったか、
その知恵や、技の鍛錬の凄さ、暮らし方の丁寧さ、
物や心を大切にし、労を惜しまない甲斐々々しさ。
今まで何十年も生きてきて、自分の中に深く根ざしながらも、
なおかつ理解しきれていなかった日本の風土や精神文化が、
これ一冊で、ストンと腑に落ちた天幕
そして、藤原正彦だ。
きっかけは、小川洋子『博士の愛した数式』の解説が面白く、心惹かれたからだった。
軽い気持ちで手に取った『祖国とは国語』。
その最後の「満州再訪記」で、雷に打たれたように衝撃を受ける。
なんと著者は、数学者であるのみならず、
あの山岳作家・新田次郎の次男であり、
幼くして満州引揚者でもあったのだ。
これは、できる限り大勢の日本人に読んでほしい。
太平洋戦争について、正しい伝承が行われなければ、
戦争で亡くなった方々を、心ならずも、再度殺すようなものだろう。
たとえ、どんなに戦勝国の圧力を受けようとも歐洲旅遊
――そう、思った。
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